前回の続き、動物ものでまいります。まずトップバッターは 分断色 について
トラやシカなど草原や森林の中では、樹木や草(いろいろな色が入りまじった場所)に生息していることが多いです。
それで、その影との区別がつきにくく、体の輪郭がぼんやりとわかりにくくなっていますきわめて目だつ模様によってその動物の体が分断されたように見え、1個の動物(個体)として認知しにくくなることによって,隠蔽効果のあらわれる体色のことです。
これを分断色といいます
で、これらも分断色
左:キリンくん・・・サバンナではもっとくすんでいるので、遠くからだと風景にまぎれ、肉食動物からは見えなくなる。しかも、長い首で周囲を見張っているので簡単には襲われない。
右:マレーバクくん・・・やはり体型の輪郭を分からないかんじですよね。
昼間は目立つ体色模様ですが、夜行性で密林にいるため、そこでは「保護色」(目立たない)の効果として発揮します。
シマウマの群れ↑
シマウマが群れること(群れるのが習性)によって巨大なシマ模様に見え、肉食獣に狙う個体(一頭)を特定させず惑わせる。(狙いを定めにくいでしょ?)
★シマウマの個体それぞれは、シマ模様が微妙に違うので、仲間同士では識別できるんですよ。かしこ~い
エンゼルフィッシュの縞なんかも分断色で、体の輪郭を曖昧にするものです
お次はこれ 認識色
ヒタキの雛たち↑
鮮やかな黄色の口を大きく開けて、親鳥に「えさをちょうだい!!」しています
親って大変ですね(^_^)
カモメの雛が親鳥からえさをゲットするときに、親鳥の黄色いくちばしにある赤い点を雛がつついてえさを得ています。
(つつかれたら痛いからね~すぐに はき出すのよ(^o^))
雛は黄色いくちばしと赤い点と鳴き声で”親”を認知するんですね~
で、ここをつつけばえさが出るよと認識するわけで・・・
こんな効果をもつ体の色のことを認識色といいます。
それから面白いものでは・・・
婚姻色
トゲウオ(オス)↑
ヤリタナゴやトゲウオの雄は、繁殖期になると胸から腹にかけて鮮やかな赤(産地により多少の差異がみられますが)になります。 縄張りを守るためだったり、相手を排除するためだったり・・・ これは、闘争するときの認識色となります。
繁殖期だけに現れる状態なので・・・
認識色の一種で
婚姻色と呼びます。
というように自然の色って とっても面白いのです。
それでは 今からお茶の時間です。
今日のおやつは・・・
色とりどりの マカロンに決定!!