九州国立博物館で現在 ラスコー展が開催されていますが

今日は赤について・・・

ラスコーの洞窟壁画や、日本の古墳の内側もですが 赤い色が多いようです。赤って昔の人にとって どんな意味があったのでしょうか?

日本では赤の語源が「明」である説もあり、夜のとばりが明けたお日様が赤々とした状態なのでしょうか?

ヨーロッパではどうなのかというと、赤が語源的に”血”と関連があり、死を連想させる色であるようですが、聖書のなかには赤は”聖なる霊の色”ともされており、赤は死でもあり命そのものでもあり神の愛の色でもあるようです。

で、時代はぐっと新しく、絵つながりと言うことで・・・

アンリ・マティスは”赤い部屋”・”赤いアトリエ”などを描きましたが、「ある種の赤はあなたの血圧に作用する・・・」と彼も言っていますが、実際に赤い色は脈拍や呼吸数を上げる興奮作用があり、交感神経を活発に働かせます。赤い色は自分を奮い立たせる色です。

マティスは作品を描きながら自分のやる気を奮い立たせていたのでしょうか?

また、赤い色をみたり、身につけると、アドレナリンの分泌がおおくなります。テストステロン(男性ホルモン)もふえ、攻撃性があがりますので勝負事にはもってこいですね。

赤を見ているとな~~んとなく興奮した経験をした人も多いかもしれません。

戦国時代には武田軍が好んで戦の時に着用し、ふんどしの色までも赤にしたというのですが、”武田の赤備え”というように歴史に詳しい方はよくご存じの事柄です。

赤は前に向く進出色ですし膨張色でもあるのでね。赤い軍団が向かってくると、敵はやっぱり圧倒されますよね。

赤って・・・すごいパワフルな色なのですね。


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